薄毛は、ヘアサイクルの乱れが原因
硬い髪に成長する前の「軟毛」の状態でそのまま抜け落ちてしまうタイプを「休止期脱毛」。
柔らかい髪が成長して、硬くしっかりと育ってから抜けるタイプを「成長期脱毛」と言うらしい。
どちらの場合も、正常なヘアサイクル(毛周期)ではなくなってしまった場合に起こる現象なので、全ての脱毛は「毛周期の異常」と言っても良いとのこと。
■正常な毛周期のイメージ
要するに、ヘアサイクルを正常に戻して、十分な成長期を経て髪を育てることができれば、薄毛悩みは解消されるということになるのだが。
では、どうすれば正常な毛周期へ戻すことができるのか?!
薄毛の原因(種類)によって、その対策は変わってくるということなので、どんな種類があるのか?調べてみた。
薄毛の種類
薄毛の種類(脱毛症) | 特徴 | 原因と思われるもの |
AGA(Androgenetic Alopecia) 男性型脱毛症 | だんだんと額が後退してきたり、頭頂部が薄くなるなど。 髪の成長期が短期になってしまうため、成長しない髪が年々増えていく=薄毛になる。 | 遺伝と男性ホルモンの影響が大きいとされている。 その他、加齢・ストレス・食事・生活習慣(睡眠不足)・血流低下など。 |
円形脱毛症 | 自己免疫疾患のひとつ。 単発型・多発型が8割程度を占めるが、全頭型・汎発型(全身の毛が抜ける)・多発誘導型(徐々に抜けるびまん性と、後頭部から側頭部に帯状で起こる蛇行性がある) | 精神不安・うつ・神経症など、ストレスが引き金になると言われているが、原因が特定しいくいという脱毛症。 |
炎症性脱毛症 | 頭皮が炎症を起こして脱毛する。 接触性皮膚炎 脂漏性皮膚炎などがある。 | 接触性皮膚炎 パーマ・ヘアカラー剤によるかぶれ シャンプーなどの洗い流しが不十分な場合など。 脂漏性皮膚炎 (脂漏(しろう)性脱毛症) 皮膚の真菌が皮脂を分解して出る物質で、皮膚に刺激を与えて発症。 毛穴が詰まると、毛根部の活動が悪くなる。 大量のフケ・強いかゆみに注意。 |
外傷性脱毛症 | 頭皮の圧迫、髪の毛を強く引っ張るなどで抜ける。 機械性脱毛症 長年、髪を引っ張っていて、毛包が萎縮して脱毛する。 | 寝たきりで頭部が擦れる。 ヘルメットなどでの圧迫。 髪の毛を強く結ぶ習慣など。 |
代謝障害 栄養障害による脱毛症 | 主に、亜鉛・鉄分といった栄養素の欠乏で起こる脱毛。健康になれば、自然と治るもの。 | 極度のダイエット、栄養不足など。 |
薬剤性脱毛症 | くすりの副作用による脱毛で、投薬を中止すると治るもの。 | 抗癌剤の投与などくすりの副作用で、手櫛や軽く引っ張った程度でも髪が抜けてしまう。 |
抜毛症 | 自分で髪を抜いてしまう病気。くせのように見える場合もあるが、心因性のもの。 | 情緒不安定・ストレスに起因するとされる。 |